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食中毒について

2-3日前からすっかり秋めいてきました。今年の夏は暑かったせいか、細菌性の腸炎の症状で来院される方も多い感じでした。保育園の保健便り第2弾です。もう時期はずれですが・・・・・・

まだまだ、暑い日が続いています。お腹もお疲れなのか下痢してくる乳幼児が多いです。
 今回は食中毒の話をします。実は私も2回ほど食中毒を経験しています。レバ刺しと鶏のタタキでした。つまるところ、生肉好きです(笑)原因菌はカンピロバクタでしたが、全身の神経痛と頻回の下痢に悩まされました。そんな経験をしても居酒屋さんのお品書きに馬刺し、タタキなんて書いてあると思わず、苦しい思い出は忘却の彼方へ・・・・注文してしまいます。

 食中毒の原因の3大病原体は、ノロウイルス、カンピロバクタ、サルモネラで、概ね8割を占めます。ウイルス性の食中毒としては、ノロウイルスが有名です。貝などから伝播し、初冬に流行する胃腸炎です。数個のウイルスでも感染が成立するため人から人へと容易に伝染していきます。そういう意味では何か食べて具合が悪くなったケースは少なく、幼稚園や学校、老健施設などで風邪と同様に毎年流行することになります。
 一方、カンピロバクタ、サルモネラは細菌性の食中毒の代表格です。鶏卵や生肉などの摂取により発症します。食品の傷みやすい夏の時期に多くみられ、ノロウイルスとは異なり人から人への感染はあまりありません。

 よって予防に対しても若干異なります。共通していることは、手洗いの徹底、火を十分通すことでウイルスも細菌も死にます。
ノロウイルスに対してはまず二次感染(人から人へ)を防ぐことです。キッチンハイターを50~100倍程度に薄めて、嘔吐物の処理(嘔吐物で汚れた衣服はつけ置き洗い)や床、トイレ、ドアノブなどを消毒することが有効です。
一方、細菌性食中毒に関しては、生もの(特に生肉)を食べないことが最大の予防です。
加えて、具体的な対策としては
・肉や魚の汁などが果物や野菜につかないようにする。
・肉や魚を調理したまな板や包丁は使わない。(その都度洗うが別なものを使う)
・台所にあるタオルやふきんはなるべくこまめに取り替えて清潔を維持する。
(たわしやスポンジなどは煮沸すれば効果的)
・何となく疲れていたり、体の調子が悪いとき(免疫が低下している)は生ものを控える。などでしょうか?

今、北海道ではO157の話題で持ちきりですね。O157というのは大腸菌のコードネームみたいなものです。皆さんのお腹の中にも必ず入る大腸菌ですが、大腸菌にもたくさん種類があって、人に感染して下痢や腹痛を起こすものを病原性大腸菌といいます。その中でO157は毒素を産生するため、血便を引き起こしたり尿毒症になったり重症化するのです。白菜の浅付けの消毒不十分が原因で免疫的に弱い、お年寄りや4歳の女児が亡くなりました。残念ながらこのケースは我々がどんなに注意しようとも防げません。昨年の4月に北陸の焼き肉店での病原性大腸菌(O111やO157)の集団食中毒事 件で2名の男児が亡くなりました。このケースはユッケを子どもに食べさせなければ防げたと思います。大人は自己責任ですが子どもには絶対に生肉は食べさせないことが大人の責任です。
 今年4月からレバ刺し禁止、ユッケも規制が厳しくなりました。もし卵から検出されたら卵かけご飯が食べられなくなるのでしょうか?いろいろ是非はあるとは思いますが、個人的には日本特有の生食文化がだんだんと消えてゆくような・・・少し寂しい気もします。

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